なんで味噌屋になろうと思ったのか。私たちの身体は食べたもので出来ている。
味噌姉妹の姉、長峰愛です。
現在、妹と一緒に喜多屋の跡取りとなれるよう奮闘中の私ですが、
なんで味噌屋になろうと思ったのか。
もちろん稼業だからというのもあるかもしれません。
けど私、それ以上に味噌が大好きなんです。
そもそも、何故ここまで味噌にぞっこんとなったのかといいますと、
きっかけは東京でひとり暮らしを始めるようになってからです。
もともと実家では、母が3食しっかりお料理を作ってくれていたので、
インスタント食品やコンビニ食などを食べることはほとんどありませんでした。
東京へ出ると、知らない食べ物やTVで話題の物が溢れていて、食に対して好奇心たっぷりの私は、色々な物を食べました。
コンビニ食、お惣菜、TVで話題の○○、ミシュラン星付きのレストランなども。
そんな食生活を続けているうちに、体調が少しづつ悪くなっていきました。 毎日体がだるくなり、何をやるにもやる気が出なくなりました。 膀胱炎になったりもしましたし、いつも体調不良の日が続くようになりました。
身体の調子が悪く、何もやる気が出ない、悩んだ私は本に助けを求めました。 「全てめんどくさいと思ったら読む本」から始まり、心理カウンセラーの著書を読んだり。 そしてその時分かったことの一つが、 私たちの身体は食べた物で出来ているという食の大切さについてでした。
それからは、自分の食べるものに気をつけるようになりました。
なるべく自炊を増やし、食品添加物を控え、野菜を多めに取るように心がけました。
無農薬野菜の美味しさを知ったのもこの頃です。
ちゃんとした食材をちゃんと調理して食べると、だんだんと体調が戻ってきました。。
もちろん心も元気になっていきました。
自炊を始めた私ですが、毎日三食作るというのは本当に大変でした。そこで思い出したのが、幼い頃から毎日食べていた味噌汁です。 味噌汁は具沢山にすると一品で色んな栄養を摂ることができます。 また作り方も簡単でバリエーションが豊富、毎日食べても飽きが来ない。
私は味噌汁が大好きになりました。
味噌のことを何も知らないことに気付いた私は、それから味噌について勉強を始めました。味噌について知れば知るほど味噌の素晴らしさに気付き、味噌の魅力を世の中の人に伝えることが、私の使命だと本気で思えるようにまりました。
それから私はみそソムリエと名乗るようにしています。
実家が味噌屋で本当に良かった。
長峰愛
調理師免許、みそソムリエ、野菜ソムリエ、ナチュラルフードアドバイザー 味噌製造技能士2級 取得。