私の考える味噌の魅力!by味噌ソムリエ女子
修行中みそ姉妹の姉・愛です。
今回は前回に引き続き
私が愛してやまない味噌の魅力についてお伝えさせていただきます。
お味噌の魅力はなんといっても
「発酵」=「生きている」食品だということ。
少し難しい話になりますが、
発酵とは酵母・カビ・細菌などの目には見えない小さな微生物たち(発酵菌)が
私たち人間にとってプラスとなる働きをしているもののことを言います。
食べ物だったら
微生物のおかげでより美味しくなっているのが発酵食品ですね。
お味噌の他にも、醤油、酒、みりん、ヨーグルト、納豆、漬物、パンにチョコレート…まだまだ沢山あります。
スプーン1杯の生のお味噌の中に、
どのくらい発酵菌が生きているかご存知でしょうか?
その数はなんと1万~100万個!(味噌によってもかなり差があります。)
もしこの子たちがいなければただの大豆とお米の塩漬けです。
果たして毎日食べたいと思うでしょうか。
私は、残念ながら厳しいなと感じます。
発酵のおかげで、旨味、甘味、酸味、香味、複雑味が増して、
毎日でも食べ飽きないお味へと大変身するんです。
しかし、変化するのはそれだけじゃありません。
なんと栄養価もぐんとアップ!
「みそ」は “ 畑の肉 ” といわれる大豆を主原料にしています。
タンパク質含有量はお肉の2倍近くもあるんですよ。
その他にもここで書くには文字数が足りなくなるので割愛しますが、
じつに多彩な栄養素を含んでいます。
さらに、発酵により、それまで大豆にはないか、
あっても微量であったアミノ酸やビタミン類を多量に生成します。
このために、「みそ」の栄養価は
原材料の大豆であったときよりも、さらに優れたものになっています。
また、栄養価という点で注目すべきは、大豆のたんぱく質の役割!
それは、生命を支える重要な物質を生み出していること。
大豆たんぱく質は麹菌が出す酵素によって分解されることで
一部がアミノ酸となります。
アミノ酸の中には、生命を維持するために不可欠で
私たちの身体の中ではつくれない必須アミノ酸 9種類全てが含まれているんです。
ここまで、思いのままに味噌の魅力を語ってきましたが、
まだまだ話したいことがたくさん。
要約すると、
みそ汁1杯の椀の中には、
想像もつかないほど多くの栄養素に満ちた世界が広がっている。
まさに「一杯の味噌汁が私たちの健康をつくる」ってこと。
忙しい日本人のための愛の味方です。
ぜひあなたの今日のお食事から、いかがでしょうか。