未来の諏訪へ、味噌からできること ― 北部中学校との学びの時間から ―
2026年2月16日
昨年度、岡谷市立北部中学校の総合的な学習の時間にて、
味噌仕込みや「食」を通した学びの機会に関わらせていただきました。
その実践を、諏訪教育会が発行する『諏訪教育』第149号の巻頭言として、
北部中学校 校長先生が文章にしてくださいました。
校長先生は、巻頭言の中で、
「子どもたちが、社会とよりよく関わりながら幸せに生きていくこと」
そのために、地域の大人と出会い、共に学ぶ時間の大切さを綴ってくださいました。
味噌仕込みの場面では、
樽を開けた瞬間の香り、味噌を囲んで交わされた言葉、
一人ひとりの子どもに向けられた私たちのまなざしが、
“親から子へ、子から未来へ”とつながっていく姿として描かれています。
正直に言うと、私自身は、子どもの頃、
「地元に魅力がある」と胸を張って言えるタイプではありませんでした。
だからこそ今、
味噌づくりを通して子どもたちが地域の大人と出会い、
自分たちの住む場所に誇りやあたたかさを感じてくれていたらと思うと、
胸がいっぱいになります。
味噌は、すぐに答えが出るものではありません。
時間をかけ、待ち、関わり続けることで、ようやくその力を発揮します。
私たち喜多屋醸造店は、
味噌づくりと同じように、
子どもたちの未来とも、ゆっくり、誠実に向き合っていきたいと考えています。
この学びの時間が、
「将来、何かを選ぶとき」
「自分の生き方を考えるとき」
ふと心に残る“きっかけ”になってくれたら。
味噌屋としてできることは小さいかもしれません。
それでも、よりよい未来につながる一滴を、
これからも地域とともに仕込み続けていきたいと思います。






